ブログ

ケイセツの先生が普段感じたことや、皆さんにお伝えしたいことを綴っていきます。
塾生・保護者の方々はもちろん、OB・OGも気軽に参加ください。

  • HOME > 
  • ブログ
<<次の記事 前の記事>>

模試と寿司と鶏肉

教育本部センター 寺島 紀子

螢雪ゼミナールの3月度ケイセツ模試小4・5で取り扱った説明文が、岡山理科大学で紹介されましたのでご報告します。

山本准教授の著書が塾の模試問題に/SDGs教育の一環で好適環境水の記述採用 | お知らせ・トピックス | 岡山理科大学

 皆さんは、今回の模試の問題にも出てきた「フードマイレージ」という言葉を知っていますか?SDGsでいうと項目13「気候変動に具体的な対策を」の二酸化炭素の排出量の問題に深く関ります。

 フードマイレージは食べ物の重さ(トン)×運んだ距離(キロメートル)で出し、「食卓に食べ物が届くまでにどれだけ環境に負荷がかかっているか?」を示します。
 例えば、愛知県に住む私は、昨日スーパーで鹿児島県産の鶏もも肉を1kgぶん買いました。隣にはタイ産の鶏もも肉が売っていました。

フードマイレージはそれぞれ
愛知県⇔鹿児島県 0.001t×1071km=1.071 
愛知県⇔タイ 0.001t×4183km=4.183

です。鹿児島県産の4倍ほどタイ産の鶏肉はフードマイレージがあることになります。つまり、住んでいるところからより離れた産地の食べ物を買って食べると、それだけ自分が環境に負荷をかけているということになります。
 値段で比べて安い食べ物を買う選び方がありますが、フードマイレージを考えた選び方もあるわけです。

 食べ物を運ぶトラックや船を動かすためには燃料が必要で、燃料を作るときや使うときには二酸化炭素が排出されます。
 現在私たちが吸っている空気の二酸化炭素の濃度は、今から300年ほど前の地球の空気の約1.5倍だそうです。今度も二酸化炭素の濃度がどんどん高くなっていけば、生物が呼吸して生きていけるのか心配になりますよね。考えているだけで息苦しくなって倒れそうです。

 今回の模試の題材文は、SDGs教育の一環で、環境問題に関する文章を扱うことで身近な食べ物について考えるきっかけになってほしいと考えて選びました。
 私が教えている江南北校の小学生はよく食べ物の話題で盛り上がります。回転すしが大好きな生徒もおり、山本准教授の「宇宙マグロのすしを食べる―魔法の水『好適環境水』誕生物語」は模試に出題するのにぴったりだと思いました。

 これからも、皆さんがいろいろと興味関心を持ってくれるような教材を作成したいです!皆さんが将来大学で研究したい事、やりたい仕事を見つけるきっかけになるような題材文を選んで問題を作っていきます。
 そういう意気込みで模試を作っていますので、ただ「問題を解くだけ」ではなく、自分のことに置き換えて社会の色々な問題を考え、未来をつくっていく大人になってもらえたらと思っています。


ケイセツゼミナール at 2023.4.13 11:04│comments (0)│trackback (x)│





半角英大文字[A-Z]の4文字を入力してから送信ボタンを押してください。